物語

「紅に染まる」各章のあらすじ

第一章『繋ぐもの』

「夢を見るの―。紅い、い桜が舞い散る、あの場所の夢を―」

狐霊と人間が共存する「狐守村」
狐霊の中でも最高位である「空狐」の加護を代々受けていたこの村は、その声が聞くことが出来る「繋ぐ者」によって祭事を行い
その秩序を守っていた

しかし、人の身でありながら狐霊を支配する程の力を有する一家、「神月家」が実権を握ってからというものの
繋ぐ者は形式だけのものになりつつあった。

主人公の神代美月は、第五代目の繋ぐ者として神代の名を受け継ぐ高校二年生。
その身の守り役として「守り狐」である祇条亜季が側にいることを除いて、周りと変わらぬ生活をしていた。

しかし、真っ赤に彩られた不可解な夢を見るようになってからというものの、美月の周りで次々と異変が起き始める。

「―このまま、何も知らないまま生きていくことなんて出来ない」

平穏な日常が、音を立てて崩れ去っていく。

果たして美月は、この村を覆うを、無事払うことが出来るのだろうか―。

第二章『呪われた宿命』

「目の前に現れた貴方は、敵か味方か。
呪われた宿命が絡み合う刻、遂に運命が動き出す」

『繋ぐ者』としての道を歩むことを決意した美月。
しかし、そんな彼女の前に現れたのは、亜季と瓜二つの男性。

「いずれ、また会えるよ。その時は君の妖狐を殺しちゃうかもね」

次第に現実味を帯びていく、紅い桜と、深闇から響く声。

彼の目的は一体何なのか?
そして美月の運命は…?

第三章『輪廻』

憶えていますか
貴方と出会い、永遠に結ばれぬ運命に囚われてしまった
あの場所を

毎夜見る紅い桜。深闇から聞こえる、悲痛の声。
全てが重なりあった瞬間、遂にこの村を巣食う、黒い影が姿を現す。

「私達は、こんな結末を迎えるために出会ったの……?」

突然姿を消した、愛するあの人。
何故、惹かれ合ったのか。何故、殺し合わないといけないのか。

繰り返される哀しい結末を前に、美月は……?